図書館

Project No.5

山梨県 新しい学習拠点整備事業
2005〜2006
プロジェクト
JR甲府駅北口の予定地において、PFIによる県立図書館を含む生涯学習拠点の整備事業。PFI入札が不調となり凍結。PFI導入アドバイザリー業務の中で、コンセプト立案、事業計画、情報設計を担当。
課題と既成概念
PFIは、プライベート-ファイナンス-イニシアチブの略で、体育館やゴミ処理施設、公園など社会に必要なものの整備・運営に、民間の資本や経営ノウハウを導入し、民間主体で効率化を図ろうというイギリスで生まれた政策手法。
しかし、日本のPFIは、民間に任せることでコスト削減することを優先しがちで、いかに新たな社会資本の整備や公共サービスが可能かを検討、実現していくことが非常に難しい。
解決策と結果
公共と民間が力を合わせて日本でトップレベルの新しい教育施設をPFIの本来の考え方でつくるという主旨に賛同する民間業者はいた。しかし残念ながら入札時期が、防衛省などの不祥事による大手ゼネコンの指名停止期間と重なってしまった。教育文化事業に求める要求水準に応えられる構築・運営体制、資本を用意できる参加グループが最終的にはいなく、不調に終わってしまった。しかし、日本の教育文化施設をPFIで行う場合の課題や検討すべきポイントをより一層深く考える貴重な機会となった。

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